SDGsにも関係するプロジェクトへの助成金もあります。海洋管理基金の2022年度の取組を見てみましょう。
水産エコラベル認証制度の管理促進を行う「海洋管理協議会(MSC)」は、SDGsにおける漁業および海洋保全に約100万ドルの助成金を提供しました。
助成金はMSCの海洋管理基金から提供されており、2019年設立以降累計280万ドルを64件のプロジェクトを対象に授与しています。海洋管理基金は、SDGsの取り組み支援を目的として、MSC認証の水産物販売からの使用料5%が毎年活用されています。
2022年度の支援対象プロジェクトは22件で、各個6,500から68,000ドルが提供されるとのことです。
2022年受賞したプロジェクト
今年助成金は、以下のプロジェクトに提供されるとのことで一部を紹介します。
・エイに衛星タグを付けて追跡。地中海のエイ個体群に与える漁業の影響調査
・深海生息域との空間的な重なりと、オーストラリアのカニ漁業の操業調査
・資源回復を目的として、大型海藻が密集する海域にアカウニを移入し調査
MSC最高責任者コメント
MSC最高責任者であるルパート・ハウズ氏は、海洋管理基金の助成に際し以下のようにコメントをしております。
「海洋への負荷や水産物への需要は増加していますが、私たちが力を合わせることによって、豊かで回復力のある海を守ることができると確信しています。しかし、2030年までに国連の掲げるSDGsを達成するためには、さらに多くのことを緊急に行う必要があります」
【参考URL】