京セラグループで取り組む製品梱包における環境負荷低減の取り組み

京セラの環境配慮型梱包
沢村愛弓

世界各国で脱プラスチックの流れが加速する昨今、日本でも2022年4月1日に施行された「プラスチック資源循環促進法」が施行されました。こうした環境下で、今回は京セラグループにおける取り組みについてご紹介します。

目次

「環境配慮型梱包」で環境問題への価値創造

京セラグループにおいて、製品開発段階で「地球温暖化防止・省エネ性」「資源循環性」「環境保全・製品安全性」と3つの重要コンセプトが掲げられています。

これらのコンセプトに則して、複合機やプリンター製品を取り扱う「京セラドキュメントソリューションズ」では「環境配慮型梱包」を掲げて20年のキャリアがあります。同社では梱包開発において、大きく以下3つの方針が定められています。

  • 脱プラの推進
  • 包装材使用量の削減
  • 環境にやさしい処理の採用

脱プラの推進では、サトウキビから糖汁から生成される「パルプモールドトレイ」というトレイを使用。端末の収納袋にはじまり、封止テープ、ラベルなどに紙系材料を使いプラスチックゼロの梱包が行われています。

包装材使用量の削減では、個装箱と内トレイが一枚の段ボールで完結しているものが採用されています。箱としての機能を保持しつつ、一枚で構成されていることから折り畳みも簡単となっていることから資源回収時に便利というものです。2023年1月から採用されたこの梱包方法は、従来の紙使用量から30%削減を実現しているとのことです。

環境にやさしい処理の採用では、「水無し印刷」という印刷方法が採用されています。これは、印刷工程で発生する有害な廃液を無くし、環境への負荷を減らすことが目的です。

京セラドキュメントソリューションズは、梱包設計において入念な振動試験や落下試験などのシミュレーションを実施した効率的な設計を今後も実施し、「環境配慮型梱包」を取り入れた環境問題に対する価値創造を行うとのことです。

【参考URL】

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000052048.html

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この記事を書いた人

SDGsプロデューサー

企業や自治体が推進するあらゆる分野のSDGsをサポート。新しい視点でのSDGsをプロデュースすることが得意。

野菜ソムリエとして様々な媒体の料理監修やレシピ開発、編集業務に携わる中でSDGsに出会い、その魅力と重要性に気づいてSDGsの勉強をはじめる。現在はデータセクショングループ株式会社MSSで「SDGsプロデューサー」として活動中。

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