廃プラスチックから生まれる新たな価値

廃プラスチックから生まれる新たな価値

2030年までに達成すべき17の目標であるSDGs。SDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」では、海洋と沿岸の生態系を持続可能な形で管理し、陸上活動に由来する汚染から守ると共に、海洋酸性化の影響に対して対策を取ることが掲げられています。

沢村愛弓

今回紹介するのは、オリックス・ホテルマネジメントの廃プラスチックを使ったアップサイクルプロジェクトです。5つのホテルが協力し、廃プラスチックから一点物の時計を制作・展示し、環境保護と地域社会との連携を強化しています。

オリックス・ホテルマネジメント株式会社が運営する5つのホテルが共同で行った廃プラスチックを使ったアップサイクルプロジェクトは、注目に値するものです。このプロジェクトは、廃棄物を新たな価値に変えることで、環境保護と地域社会との連携を目指しています。

目次

背景

このプロジェクトの背景には、SDGs(持続可能な開発目標)の一環として「海の豊かさを守ろう」というテーマがあります。海洋プラスチック問題は深刻で、毎年大量のプラスチックが海に流れ込み、海洋生物や生態系に悪影響を及ぼしています。オリックス・ホテルマネジメントは、この問題に対する意識を高めるため、廃プラスチックを使ったアップサイクルプロジェクトを立ち上げました。

取り組み内容

このプロジェクトには、クロスホテル札幌、クロスホテル京都、クロスホテル大阪、クロスライフ博多天神、クロスライフ博多柳橋の5つのホテルが参加しています。各ホテルでは、使用済みアメニティや不要プラスチック、さらには海洋ゴミなどを回収し、株式会社REMAREの技術を使ってこれらのプラスチックを粉砕・溶解し、板材に成形します。この板材を使って、一点物のアップサイクル時計が制作され、各ホテルのパブリックスペースに展示されます。

特長

このプロジェクトの特長は、単なるリサイクルではなく、アップサイクルという点にあります。アップサイクルとは、廃棄物を新たな価値ある製品に変えることで、リサイクルよりも高い付加価値を生み出す手法です。今回制作された時計は、廃プラスチックから生まれた一点物であり、そのデザインや質感は非常にユニークです。また、このプロジェクトは、環境保護だけでなく、地域社会との連携を強化することも目的としています。各ホテルが地域の清掃活動や教育プログラムを通じて、地域住民と共に環境問題に取り組む姿勢を示しています。

まとめ

オリックス・ホテルマネジメントの廃プラスチックを使ったアップサイクルプロジェクトは、環境保護と地域社会との連携を重視した取り組みです。このプロジェクトを通じて、廃棄物が新たな価値を持つ製品に生まれ変わり、持続可能な社会の実現に向けた一歩を踏み出しています。今後もこのような取り組みが広がり、多くの人々が環境問題に対する意識を高めることが期待されます。

参考記事
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000284.000101028.html

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この記事を書いた人

SDGsプロデューサー

企業や自治体が推進するあらゆる分野のSDGsをサポート。新しい視点でのSDGsをプロデュースすることが得意。

野菜ソムリエとして様々な媒体の料理監修やレシピ開発、編集業務に携わる中でSDGsに出会い、その魅力と重要性に気づいてSDGsの勉強をはじめる。現在はデータセクショングループ株式会社MSSで「SDGsプロデューサー」として活動中。

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