価格とサステナビリティ 消費者の意識調査

2030年までに達成すべき17の目標であるSDGs。
SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」では、持続可能な生産と消費のパターンを確保することが掲げられています。」

沢村愛弓

今回紹介するのは、株式会社クラダシの調査結果です。調査では、サステナブルな商品の関心と価格の影響が明らかになり、クラダシのフードロス削減の取り組みが注目されています。

株式会社クラダシが実施した最新の調査によると、サステナブルな商品に対する消費者の関心は高まっているものの、価格が高すぎると購入を控える傾向が強いことが明らかになりました。この記事では、クラダシの取り組みと調査結果を中心に、サステナブルな消費の現状と課題について解説します。

クラダシは、ソーシャルグッドマーケット「Kuradashi」を運営し、フードロス削減を目指しています。昨今の物価高騰が家計に与える影響を受け、消費者のライフスタイルやSDGs(持続可能な開発目標)への取り組み意識にどのような変化があるかを調査しました。この調査は、Kuradashi利用者2,135名を対象に実施されました。

調査結果によると、食品の値上げが家計に大きな影響を与えていると感じている人が多く、節約志向が強まっています。具体的には、回答者の89.5%が食品の値上げが家計に影響を与えていると回答し、98.1%がよりお得に食品を購入したいと考えています。また、サステナブルな商品に対する関心は高いものの、70.2%が価格が高すぎると購入を控えると回答しました。

クラダシは、フードロス削減を目指し、賞味期限が近い食品やパッケージに傷がある商品など、通常の流通ルートで販売が難しい商品を買い取り、Kuradashiで販売しています。これにより、消費者はお得に商品を購入できるだけでなく、フードロス削減にも貢献できます。また、売り上げの一部は社会貢献活動に充てられています。

目次

調査結果の詳細

  1. SDGsへの意識:約半数の回答者が、サービスや製品を購入する際にSDGsへの取り組みを意識していると回答しました。
  2. サステナブルな商品の購入意欲: 価格が高すぎると購入を控える人が多い一方で、価格がやや高い程度なら購入するという人も23.8%いました。
  3. 購入基準: サステナブルな商品を選ぶ際の基準として、安全性(73.8%)、おいしさ(56.5%)、衛生面(55.2%)が重視されています。
  4. 家計への影響: 食品の値上げが家計に与える影響について、46.3%が「とても影響がある」と回答し、43.2%が「やや影響がある」と答えました。
  5. 消費行動の変化: 値上げを受けて、よりお得に購入できる方法や場所を工夫する人が増えています。

まとめ

クラダシの調査から、サステナブルな商品に対する関心は高いものの、価格が消費行動に大きな影響を与えていることがわかりました。クラダシの取り組みは、消費者がサステナブルな選択をしやすくするだけでなく、社会全体のフードロス削減にも貢献しています。今後も、消費者の意識と行動の変化を注視しながら、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを続けていくことが期待されます。

参考記事
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000526.000014485.html

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この記事を書いた人

SDGsプロデューサー

企業や自治体が推進するあらゆる分野のSDGsをサポート。新しい視点でのSDGsをプロデュースすることが得意。

野菜ソムリエとして様々な媒体の料理監修やレシピ開発、編集業務に携わる中でSDGsに出会い、その魅力と重要性に気づいてSDGsの勉強をはじめる。現在はデータセクショングループ株式会社MSSで「SDGsプロデューサー」として活動中。

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