2030年までに達成すべき17の目標であるSDGs。SDGsの目標12『つくる責任 つかう責任』では、持続可能な消費と生産のパターンを確保することが掲げられています。
今回紹介するのは、メルカリと大黒屋の業務提携による新機能「買取リクエスト」。これにより、出品者は手軽に査定を受けて即売却でき、資源の無駄を減らしSDGs目標12に貢献します。また、AI技術を活用し、取引が効率的に進む仕組みも実現しています。
新しい「買取リクエスト」機能の登場
1-1. 出品後に査定を受ける仕組み 2024年12月、メルカリと大黒屋は業務提携を結び、フリマアプリ「メルカリ」に新機能「買取リクエスト」を導入しました。この機能では、メルカリで出品したブランド品に対して、大黒屋が査定した買取価格を即座に提示します。出品者はその価格で売却するかどうかを選択でき、売れ残った商品を放置することなく、手軽に売却できるようになります。出品後に査定が受けられるため、取引がスムーズに進みます。
1-2. 買取の選択肢が広がる 「買取リクエスト」機能により、出品者は従来のフリマ取引に加えて、大黒屋からの買取価格提示を受け、即座に売却を決めることができます。これにより、売れ残った商品をわざわざ実店舗の買取店に持ち込む手間が省け、効率的に商品の再流通が進むことが期待されます。
環境への配慮と資源の有効活用
2-1. SDGs目標12に貢献する循環型社会の実現 「買取リクエスト」機能は、SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」に寄与する重要な取り組みです。中古品市場は拡大しつつあり、環境や社会に配慮した消費行動が広がる中、使わなくなった商品を売却し、再流通させることが求められています。この機能を通じて、不要な商品が廃棄されることなく再利用され、資源が有効活用される仕組みが実現します。出品者は手軽に査定を受け、買取を受けることができるため、無駄な廃棄を減らし、循環型社会の構築に貢献します。
2-2. 商品の再利用と資源の節約 商品が再流通することで、リサイクルやリユースの促進に繋がり、環境への負荷が軽減されます。従来の廃棄や未使用のままでの保管を避けることができ、消費者が環境に優しい選択肢を取る手助けになります。このような取り組みは、持続可能な社会に向けて重要な役割を果たします。
DX化と効率的な取引の実現
3-1. AIによる迅速な査定システム 大黒屋は、AI技術を活用し、自動査定を行う仕組みを導入しています。この技術により、出品者は商品を簡単に査定し、リアルタイムで買取価格を知ることができます。AIによる即時査定は、取引を迅速かつ効率的に進めることができ、出品者にとって非常に便利です。
3-2. スムーズな取引を実現するシステム連携 メルカリと大黒屋がAPI接続を通じてシステムを連携させることにより、取引の流れがさらにスムーズになり、ユーザーは手間をかけずに取引を進めることができます。この効率化は、デジタルトランスフォーメーション(DX)による業務改善を象徴する取り組みであり、ユーザーにとって便利で快適なサービスを提供します。
経済活性化と個人資産の可視化
4-1. 個人の資産価値を見える化し、経済循環を促進 大黒屋は、スマートフォンを活用した資産価値の可視化システムを開発し、ユーザーが所有するブランド品の価値を瞬時に把握できるようにしています。このシステムにより、ユーザーは商品を手軽に査定し、その価値を確認することができます。これによって、中古品市場の活性化が進み、個人が自分の資産を有効に活用できるようになります。
4-2. 資産運用の新しい選択肢として 個人の資産価値を把握できることで、ユーザーはブランド品や時計などを新たな資産として活用できるようになります。これにより、商品が経済の中で循環し、価値が適切に反映されることになります。経済活動の一環として、個人が自分の持ち物を運用する新しい選択肢が生まれ、SDGs目標8「働きがいも経済成長も」に貢献します。
まとめ メルカリと大黒屋の「買取リクエスト」機能は、SDGs目標12に貢献する重要な取り組みです。資源の無駄を減らし、効率的な取引を実現することで、環境にも経済にも良い影響を与えることができます。この新しい仕組みを通じて、中古品市場がさらに活性化し、日本経済の循環を促進することが期待されます。
参考記事
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000068268.html