2030年までに達成すべき17の目標であるSDGs。SDGsの目標12『つくる責任 つかう責任』では、持続可能な消費と生産のパターンを確保することが掲げられています。この目標には、プラスチックごみの削減や資源の効率的な使用が含まれ、企業や自治体が協力して環境保護に取り組む重要性が強調されています。
今回紹介するのは、ウォータースタンド株式会社と唐津市の連携による海洋ごみ対策プロジェクトです。プラスチックごみ削減や環境教育の推進を通じて、持続可能な未来の実現に向けた取り組みが進められています。
背景と目的
ウォータースタンド株式会社は、環境省の「令和6年度ローカル・ブルー・オーシャン・ビジョン推進事業」において、佐賀県唐津市と連携することが決定しました。この事業は、海洋ごみ対策のさらなる推進を目的としており、自治体と企業が協力して海洋ごみの回収や発生抑制に取り組むモデル事業です。環境省は、国内の海洋環境保護を強化するため、持続可能な技術や創意工夫を活かし、企業と自治体が協力して海洋ごみ問題に立ち向かうことを目指しています。具体的には、プラスチックごみの削減や海洋生態系の保護に貢献することが期待されています。
唐津市の取り組み
唐津市ではこれまでも市民や地域の小・中学生、高校生と共にビーチクリーンや海洋ごみ収集の取組をされています。これらに加え、海草をはじめとした種苗の投入などのイベントを通じ、海洋ごみ問題やそのごみが与える生物多様性への影響について考える機会を創出する事業が「ローカル・ブルー・オーシャン・ビジョン推進事業」として認定、実施自治体に決定されました。
プラスチックごみ削減に向けた連携
2023年に唐津市と締結した「プラスチックごみ削減の推進に関する協定」では、使い捨てプラスチック製品の使用抑制を目指しています。具体的には、プラスチックボトルの使用を減らすために、公共の場にウォータースタンドを設置し、水道水を活用することでプラスチックの使用や廃棄に伴う環境負荷を減らし、健康的な水分補給を促進しています。また、唐津市内の公立小学校での環境教育や、子育て支援施設への給水スタンド設置など、地域の子どもたちに向けた取り組みも行っています。これらの活動は、次世代の環境意識を育むことにもつながります。
未来への展望
ウォータースタンドは、今後も唐津市と協力し、マイボトル用給水機の提供を通じて海洋ごみの発生抑制に努めます。イベントでのマイボトルへの給水を促進することで、市民や事業者との連携を強化し、SDGs(持続可能な開発目標)の達成を目指します。特に、「陸の豊かさも守ろう」や「つくる責任、つかう責任」といったSDGsの目標に貢献することが期待されています。このような取り組みを通じて、地域社会全体で持続可能な未来を築くことを目指しています。
まとめ
このように、ウォータースタンドと唐津市の連携は、地域の環境意識を高め、持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩となることでしょう。海洋ごみ問題の解決に向けた具体的な行動が、地域の人々や未来の世代にとって持続可能な社会を築くための基盤となることを期待しています。
参考記事
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000168.000045090.html