ザオー工業SDGsと環境保全を融合した製造の未来

ザオー工業SDGsと環境保全を融合した製造の未来

2030年までに達成すべき17の目標であるSDGs。
目標12に掲げる「つくる責任 つかう責任」の項目5ではごみが出ることを防いだり、減らしたり、リサイクル・リユースをして、ごみの発生する量を大きく減らすことを目標としています。

沢村愛弓

今回紹介するのは、ザオー工業株式会社のユニークな取り組みです。端材や廃材を利用した3Rへの挑戦「ザオーブロック」を紹介します。

ザオー工業は、金型製作、プレス加工、シルク印刷の一貫生産を行う東京都足立区にある企業です。
この一貫工場は、顧客のニーズに応えるために生まれ、精密部品の製造において業界内で確固たる地位を築いています。
通常、複数の工場を経て完成する部品が、ザオー工業一社で完成することで、コスト削減や納期短縮が可能になります。

最近では、SDGsや3R(リデュース・リユース・リサイクル)への意識が高まり、
環境に配慮した素材や製造手法の採用が求められています。
ザオー工業は、一貫工場でのワンストップ製造により、製品の運搬コストや検品コストを低減し、環境負荷の面で有利に立っています。

特に注目すべきは、ザオー工業が取り組むSDGsと3Rの取り組みです。
金属プレス加工の工程で発生する廃材・端材を活用し、新たな商品開発に成功しています。
その代表的な例が「ザオーブロック」で、金属(アルミ)パーツを組み立てるブロック玩具です。
このシリーズは、「日本で一番面倒くさいブロック」というキャッチフレーズで、ワークショップや通信販売でも人気を博しています。

例えば端材のセットをボルトとナットを使って組み上げ、形を作っていく「メタルバイシクル ザオーブロック 」や、大型の「Z-001 プロペラ機 」などがあります。

また、ザオー工業は「ザオーザウルス」という怪獣を象徴する展示品を通じて、端材活用の取り組みをPRしています。
この怪獣は非売品ですが、ザオーブロックの象徴として、環境保全と創造性を兼ね備えた企業の姿勢を示しています。

このように、ザオー工業は顧客のニーズに応えるだけでなく、環境保全という大きな課題にも積極的に取り組んでおり、そのユニークなアプローチは多くの注目を集めています。

参考記事
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000069.000136487.html

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この記事を書いた人

SDGsプロデューサー

企業や自治体が推進するあらゆる分野のSDGsをサポート。新しい視点でのSDGsをプロデュースすることが得意。

野菜ソムリエとして様々な媒体の料理監修やレシピ開発、編集業務に携わる中でSDGsに出会い、その魅力と重要性に気づいてSDGsの勉強をはじめる。現在はデータセクショングループ株式会社MSSで「SDGsプロデューサー」として活動中。

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